「二人の相性は78%です」。BaZiでは、カップルをそのような数字で測りません。ひとつの数字はなく、二つの命式のあいだに重なり合ういくつもの層があって、ある層では際立ってうまくいき、別の層では張りつめている、ということが起こります。生まれ年の干支を比べても、触れられるのはいちばん外側の層だけです。以下は背景として読んでください。
亥(いのしし)年生まれの二人が出会うとき、たいていは最初の一分から、互いに好感を持つところから始まります。どちらも聞き上手で、どちらも急がず、微笑みで足りるところに説明を求めません。夜は会話で過ぎ、夕食は長引き、約束事はいつの間にかひとりでに落ち着いていく。問題はあるとしても、あとから静かにやってきます。このペアには、誰も「もう十分」と言えず、誰も請求書に目を配っていないと気づくときです。
BaZiで亥は、地支の亥(がい)、十二支の最後で、冬のはじまりです。五行は水で、地支としては陰とされますが、内側に陽を抱えています。本気の蔵干は壬(大きく流れる水)、二つ目は甲(木)です。二人が同じ年の地支を持つとき、古典は伏吟(ふくぎん)、つまり「鏡」と言います。そして亥には自刑(じけい)、つまり自分への罰もあります。亥は、「自分で自分を罰する」地支の短い一覧に入っています。ほかには辰、午、酉があります。
始める前に断っておきます。ここで比べるのは各人の命式の八文字のうち、生まれ年の地支ひとつだけです。背景であって、カップルへの宣告ではありません。結果を決めるものは、最後の章に書きました。
1 亥の中にあるもの
亥は、地支のなかでもっとも「深い」ものです。蔵干は、壬(陽の水、海と川)と甲(陽の木、そびえる木)。古典はこう言います。「水は木を生む」。亥は、冬の水がすでに、やってくる春の種を内に抱える地点なのです。ですから亥は、世間のイメージが言うような休息ではなく、蓄えを表します。外からは見えない、静かな内なる成長です。
この干支の人は、気前がよく、人を信頼し、快適さを好み、雰囲気をつくるのがうまいことが多いです。直感が強く、身を守る習慣は弱く、内なるイメージの世界に引かれます。二人の亥のペアにとって、これは資源(深い相互理解)であると同時にリスク(誰も境界を守らない)でもあります。
2 「鏡」と自刑
伏吟は、地支に典型的なものをすべて増幅します。自刑は、特有の色合いを加えます。エネルギーが外へ出口を見つけられず、持ち主に向かって働くのです。亥については、古典の注釈者たちは、過度の譲歩、自責、自己欺瞞の傾向、そして人を「溺れさせる」習慣と結びつけます。寝すぎる、食べすぎる、先延ばしにする、幻想に逃げこむ。具体的なことは命式によりますが、全体の意味は、亥にとっていちばん大きな障害は内側にある、ということです。
カップルのなかで、自刑は二通りに現れえます。ひとつ目は、互いに害になること(夜更かし、ゆるい生活、先延ばし)を許し合い、誰も基準を守らないこと。ふたつ目は、それぞれが自分の弱さを責め、その罪悪感が関係に「流れ込む」ことです。「こんな暮らしをしているのは私のせいだ」。どちらも、同じ方法で解決されます。外からの構造です。予定表、共通の目標、カップルの外にいる責任ある人たち。
| ペアの特徴 | プラス | マイナス |
|---|---|---|
| 水と水 | 言葉のいらない深い理解 | 「岸」がなく、境界がぼやける |
| 伏吟(鏡) | 同じリズムと好み | 同じ弱さ |
| 自刑 | 正直に自己評価する力 | 罪悪感、自己欺瞞、固着 |
| 二人とも気前がよい | たくさんの温かさともてなし | お金が貯まるより速く出ていく |
| 二人とも信じやすい | 関係のなかのゆとり | 不誠実な人に弱い |
3 水と水:足りないもの
五行では、同じ五行どうしは生じることも剋することもなく、二つの川が一つの湖に流れ込むように、並んで座ります。古典はこの関係を比肩(ひけん、「肩を並べる」)と呼び、対等と兄弟の関係を意味します。けれども水には生まれつきの弱点があります。岸が必要なのです。岸を与えるのは土で、相剋のめぐりでは土剋水(土が水を剋す)です。二人の命式に土(戊、己、辰、戌、丑、未)が少なければ、このペアは、始めたことを仕上げるのが難しくなります。
実際には、構造を意識して一緒に築かなくてはなりません。単純なことを決めてください。起きる時間を固定する、定期的な支出を同じ日にする、一週間のやることリストをつくる。味気ない形式ではなく、水が広がらないようにする岸なのです。
4 恋愛と結婚
二人の亥のカップルは、十二支のなかでもっとも温かいとよく言われます。やわらかな家庭、互いへの多くの気配り、折り合いをつける用意。大声の喧嘩はまれです。衝突が起きても、傷つきと引きこもりの形をとります。
危険なのは、双方が難しい会話を避けることです。お金、役割分担、将来の計画の問題は、「あとで」と先送りされ、曖昧さが問題になるまで続きます。典型的な筋書きはこうです。数年たって、一方が、自分が思っていたよりはるかに多くを担ってきたことに気づくのに、その何年ものあいだ黙っていた。
助けになることを挙げます。ひとつ目、定期的な「関係の見直し」。月に一度、一時間、「うまくいっていること、いっていないこと」をテーマにします。ふたつ目、お金についての明確なルール。共通と個人の支出、衝動買いの上限、必ず確保するクッション。三つ目、趣味、スポーツ、仕事のように、規律が求められて「広がる」ことを許さない外の錨です。
ペアに子どもがいるなら、決まりを足すとよいでしょう。毎日の日課、お手伝い。二人の亥は、家を、誰も「寝る時間よ」と言えない永遠の休日の場所に、簡単にしてしまいます。
5 友人関係と家族
二人の亥の友情は、温かく、おいしいものです。一緒の食事と長い話。友は慰め方を知っていて、決して裁きません。マイナスは、どちらも相手の弱さに調子を合わせる用意があることです。ひとりが気を引き締める必要があるとき、もうひとりはいつも率直に言うとは限りません。よい亥の友人は、ときに耳の痛い真実を言います。それをやさしくする術を学んでください。
両親がともに亥の家庭では、子どもはたくさんの愛と少ない境界を受け取ります。近くにいる他の大人(祖父母、学校、習いごと)が枠を与えてくれるなら、怖がることはありません。気前のよさが放任に変わらないよう、見守ってください。
6 仕事とビジネス
ビジネスでは、このペアは通常、人と雰囲気が大切な分野を選びます。ホスピタリティ、食、美容、ウェルネス、コンサルティング、クリエイティブスタジオ、小売。顧客との関係は素晴らしいものです。弱点は古典的なもので、財務の規律、契約、期限です。事業が成功するには、一方のパートナーか外部の助け手が、帳簿と管理を担当することが大切です。
もうひとつのリスクは、部外者、つまり納入業者、請負人、「友人の友人」への過度の信頼です。単純なルールを使いましょう。書面の契約と第二の意見なしに、重要な取引はしない。ビジネスパートナーの選び方の原則は、ビジネスパートナーとの相性の記事に書いてあります。
共通の干支の奥にあるものを確かめる
干支は同じでも、日主、夫妻宮、大運は別々です。生年月日から二人の命式を並べると、実際にどうかみ合っているかが見えてきます。「二人の相性鑑定」は点数をつけず、構造面を読み解きます。
二人の相性鑑定 · US$14.90 二人の相性フル鑑定 · US$29.90 相性を無料で計算する →7 こんなペアの、ある一日
典型的な場面を描いてみましょう。土曜日。二人とも遅く目覚め、誰も急いでいません。朝食は昼食になり、昼食は散歩になり、散歩は友人の家への訪問になります。夕方になって、リストの項目がひとつもできていなかったことに気づくけれど、気分は最高です。これがこのペアの強い面です。一緒にいて、それを楽しむ力です。
では月曜日。ひとりは、請求書を払う必要があったことを思い出し、もうひとりは、相手がもう払ったと思っていました。二人とも恥じ入り、二人とも自分を責め、誰も怒っていません。一か月後に同じことが繰り返され、今度は延滞料がつきます。一年もたてば、「忘れた」ことのリストができ、隠れた疲れも積み重なります。「全部を把握しているのは私だけだ」。ここで自刑が働きます。それぞれが「また手が回らなかった」と自分を叱りますが、仕組みはつくられません。
解決は単純で退屈なので、軽視されます。共有のリストをつくり、領域ごとに担当者を決める。支払い、書類、健康、家。日曜の夜に十分間、確認する。それだけで、日曜のゆとりはゆとりのままで、月曜は動揺させるものでなくなります。
そしてもうひとつ。あなたたちと根本的に違う人たちを、人生に招いてください。辰の友人、あるいは「ノー」と言える戌。雰囲気を壊すことはありませんが、岸のようにふるまってくれます。
8 よくある衝突と、和らげ方
誰も決めない。二人とも譲り合って、問題が宙に浮きます。対処は、最終的な選択をする「月の担当者」を決めて、交代制にすること。
お金への無頓着。お金が溶けるように消えます。対処は、給料日に貯蓄へ自動で送金し、日常の支出用に別のカードを持つこと。
静かな傷つき。ひとりは言わず、ひとりは気づかない。対処は、「一週間以上ためこまない」というルールと、「今、何が気にかかっている?」という単純な問い。
共通の「広がり」。日課のない家、先送りにされた目標。対処は、一日にひとつの決まった習慣(散歩、運動、同じ時刻の夕食)と、四半期にひとつのプロジェクト。
罪悪感。自刑のせいで、際限なく謝ってしまう。対処は、一度だけ謝って、直すことに移ること。
9 2027年の二人の亥
丁未の年は、2月4日ごろの立春に始まります。亥にとって、地支の未は三合の亥卯未(木の三つ組)をつくります。年のなかに卯がないので不完全ですが、暦には癸卯の月(おおよそ3月6日から4月4日)があり、そのときは三つ組がそろいます。二人の亥のペアにとって、これは好ましい一致です。どちらも同じ背景に支えられるので、共通の目標に向かって働けます。ひとつの干支については亥年の2027年運勢を、三つ組の合については三合の記事をご覧ください。
五行のニュアンスがあります。水は木を養います。亥にとってこれは、努力の投資が成長に変わることを意味します。プロジェクト、出会い、学びです。ただ、見返りのないまま「養う」ことにエネルギーが使われれば、消耗の可能性もあるので、休養を計画してください。
| 2027年の月 | 地支 | 亥との関係 | 二人が気をつけること |
|---|---|---|---|
| 2月4日〜3月5日 | 寅 | 寅亥の六合と六破 | 引力とざらつきの両方。穏やかに始めて |
| 3月6日〜4月4日 | 卯 | 年と合わせて亥卯未がそろう | 共同の決断や始まりにいちばん向く時期 |
| 5月6日〜6月5日 | 巳 | 巳亥沖 | 緊張。引っ越しや口論は計画しないほうがよい |
| 8月8日〜9月7日 | 申 | 申亥の害 | 言わずにしまうことと、小さな傷つき |
| 11月7日〜12月6日 | 亥 | 伏吟と自刑 | 「鏡」のテーマが増幅される |
日付は目安で、前後一日です。これは一般的な背景であり、出来事の予定表ではありません。
この年の使い方です。前半、とくに3月に、長く先延ばしにしてきたことを形にしてください。共同の計画、住まいの変更、学び。5月と8月は、互いの気分により注意を向けて。年末、亥の月が二人の地支を重ねるときは、感情にまかせて戦略的な決断をしないでください。
前半をもう少し詳しく見ておきます。このペアにとって、そこが鍵だからです。2月(壬寅)は寅の月で、引き寄せ(寅亥の六合)と同時に、少し引っかかり(寅亥の六破)もあるので、新しい試みは急がずに、細部を確かめながら始めるのがよいでしょう。3月(癸卯)は一年の頂点です。亥卯未がそろい、共通の一押しが必要なこと(引っ越し、学び、事業の立ち上げ)が、いつもより楽に進みます。4月はより穏やかで、5月(丙午)には巳の月が巳亥沖をもたらすので、引っ越しにも、夜遅くの関係の整理にも向きません。このリズムを心に留めておけば、年はより均等に過ぎ、エネルギーは見返りのあるところに使われます。
体調とリズムについて、医学に触れずに少し。亥には、睡眠と食事の規則正しい習慣が役に立ちます。リズムのない水は、沼になるからです。朝や夕方に共通の習慣(散歩、お茶、短いストレッチ)を持つと、岸のように働きます。これは治療ではなく、カップルの日常の衛生ですが、気分と喧嘩の回数にはっきり効果があります。
そして最後に。亥には友人が多く、それは資源です。カップルの内側があまりに「水っぽく」なったとき、外の人に支えを求められます。作りの違う人に助言を求めることを、ためらわないでください。厳しい友人、仕事のメンター、しっかりした性格の親戚。そういう人たちが、ペアに形を返してくれるでしょう。
10 年の干支と、本当の命式
生まれ年は、全体の背景がどう見えるかを言うには十分です。ペアを理解するには、日主とほかの柱が必要です。日主が丙(明るい太陽、開放的)の亥と、癸(静かな雨、感じやすい)の亥が組む二人は、戊の亥と庚の亥のペアとはまったく別のものです。
だから本当の見立ては五つの段階に基づきます。日主、日支(夫妻宮)、五行のバランス、恋愛の星、大運。生年月日、出生時刻、出生地が必要です。出てくるのはパーセントではなく、二人の地図です。方法は相性のガイドに、「年の干支」と本当の性格の違いは亥年の八字の記事に、それぞれ触れています。
二人の相性を、五つの層で確かめる
無料の相性計算は、二人の命式の柱を並べて、日主どうしや地支の合と沖を確かめます。流派の根拠と注意点まで含めた詳しい文章がほしい方には、18章の「二人の相性フル鑑定」があります。
二人の相性鑑定 · US$14.90 二人の相性フル鑑定 · US$29.90 無料で命式を作成する →よくある質問
亥どうしは良いペアですか?
干支のうえでは、温かく理解し合えますが、「鏡」の伏吟と自刑があります。外からの構造が必要で、なければペアは「広がって」しまいます。完全な命式からの見立てで、どちらの方向にも印象が変わりえます。
亥の自刑とは何ですか?
地支のエネルギーが持ち主に向かう「自分への罰」です。亥では、譲りすぎ、自己欺瞞、先延ばし、過度の罪悪感と結びつけられます。傾向であって、判決ではありません。
なぜ2027年は二人の亥にとって良いのですか?
亥が年の地支の未と、不完全な亥卯未の三合をつくり、卯の月(3月から4月初め)には三つ組がそろうからです。好ましい全体の背景ですが、出来事の保証ではありません。
このペアに「土」は必要ですか?
土は水に岸、つまり構造と仕上げを与えます。二人の命式に土が少なければ、予定、ルール、目標を意識的につくる必要があります。正確な五行のバランスは、完全な命式でしか見えません。
生まれ年による相性判断は信頼できますか?
全体の目安としてはそうです。結婚や事業の判断は、二人の生年月日、出生時刻、出生地を含めた完全な命式からなさってください。